みなさんこんにちは、ハル次郎です。僕は以前、こんなツイートをしました。
シングルで見れば SEKAI NO OWARI の露骨なファンタジー路線は Dragon Night で終わった。それを象徴するのがカップリングのMAGICだと思う。魔女も天使も歌詞に出てこない曲に“魔法”を指すタイトルがつけられた。僕らがいるありのままの世界もファンタジーのようで美しいと気づく一曲。
— ハル次郎@音楽ブログ (@wjbej7i55wepeb1) August 9, 2020
SEKAI NO OWARI のライブ映像『The Colors』をリビングで流してたら母親が「MAGICっていい曲名だよね」と呟いた。何故かと聞いたら「歌詞がファンタジー要素ゼロなのにこのタイトルつけるのがお洒落だから」と言ってた。もしかしたら人を愛することが人生最大の魔法でありファンタジーなのかもね。
— ハル次郎@音楽ブログ (@wjbej7i55wepeb1) July 24, 2020
本記事ではこの2つのツイートを深堀りしつつ、SEKAI NO OWARI「MAGIC」のタイトルが革新的だと僕が思う理由について述べていきます。
「MAGIC」ってどんな曲?
「MAGIC」は SEKAI NO OWARI 9枚目のシングル『Dragon Night』に収録されている楽曲です。ボーカル・Fukaseが好きなHawaiian6の曲に、オリジナルの歌詞を付けてカバーした作品になります。
孤独な男性が女性に一目惚れしたことで、人生の素晴らしさに気づくというストーリー形式の歌詞が特徴的 。カップリング曲ということもあり、知る人ぞ知る名曲です。
タイトルが革新的な理由
この「MAGIC」が革新的だと思った理由は、ファンタジー要素のない曲に魔法を指すタイトルを付けられているためです。
SEKAI NO OWARI はファンタジー路線のバンドとして有名です。歌詞には天使や悪魔、雪の精、魔法使い、ミイラ男などが登場します。特に2013~2014年はビジュアル的にもファンタジー要素が強いMVやライブが多かったように思います。
しかしこのセカオワのファンタジー路線はアルバム「Tree」で終わります。それ以後はファンタジーを基盤とした曲は減少し、ビジュアル的にも華やかな作品は減っていきました。
この極端なファンタジー路線における最後のシングルに「MAGIC」が収録されました。タイトルの意味は魔法です。しかしこの曲の歌詞には雪の精やミイラ男などの魔法に関する言葉は出てきません。
この曲では孤独な男性が女性に一目惚れしたことで、人生の素晴らしさに気づくということが歌われています。
それまでファンタジーな世界観を歌ってきたセカオワが、恋をして人生が変わったことを魔法と呼ぶ。すごい革新的だと思うのと同時に、僕らが生活する世界にも魔法があることを気づかせてくれる曲だと思いました。
まとめ
この記事では 「MAGIC」の革新的な点としてファンタジー要素のない曲に魔法を指すタイトルを付けていることを挙げました。
もちろんこのタイトルはカバー元の Hawaiian6 が命名しています。なのでこの記事で書いたことはセカオワのメンバーの意図を越えたことかもしれません。ですが楽曲としての考察として書きました。
みなさんも改めて「MAGIC」聴いてみてください!