みなさんこんにちは、ハル次郎です。ONE OK ROCK がスペシャアワード2020 で「ARTIST OF THE YEAR」を辞退しました。授賞式ではサングラス姿のTakaが、ガムを噛みながらスピーチをしていたので、否定的な意見が集まっています。
彼の行動は単に無責任で軽率なものだったのでしょうか?僕は「筋が通った行動だな」と思いました。この記事では僕がそう感じた理由について述べていきます。
何が批判されているのか?
SPACE SHOWER MUSIC AWARDS 2020 に出演した ONE OK ROCK 。そこで彼らは 年間最優秀アーティストに贈られる「ARTIST OF THE YEAR」に選出されました。 しかし授賞式のステージでボーカル・Taka は以下のように話します。
こんな素晴らしい賞をいただけて、本当に光栄に思います 。ただ僕らは、いろんな賞をもらっても、どんなところでライブをしても、ただのロックバンドに過ぎない。
もちろんこれはうれしいですけど、特別な日というか、こういう状態の中でのアワードです。僕らがここに来た意味も含めてメンバーとも考えた。
僕らがここに立てたのは、ファンのおかげ。僕らはこの賞を辞退させていただいて、僕らのファンにあげたい
(中略)
これからもロックと音楽を愛し続けるみなさんが、素晴らしい世の中でしっかりと自分の人生を歩めるよう、僕らも頑張っていきます。
Takaは「ARTIST OF THE YEAR」の辞退を表明し、ファンにこの賞を贈りたいと、ガムを噛みながらスピーチ。その後、持参のペンでトロフィーにある「ONE OK ROCK」の文字を消し、「ファンへ」と書き込みました。
放送後、一連の行動に対する否定的なツイートが多数。
受賞辞退は筋が通っている
否定的に捉えられるTakaの行動ですが、僕は「一貫して筋が通っている」と思いました。その理由は「ロックをしていたから」です。
まずワンオクが賞を辞退した理由をスピーチから探してみましょう。スピーチから明確な辞退理由を読み取ることはできませんが、1つ挙げるとしたらここですね↓
ただ僕らは、いろんな賞をもらっても、どんなところでライブをしても、ただのロックバンドに過ぎない。
辞退の理由は「ロックバンドであるから」と読み取れます。ロックンロール(rock’n’roll)には、揺さぶって転がすという意味があります。
ロックが生まれてから約80年。長年 ロックバンドは音楽や言葉で様々なものを揺さぶってきました。社会や群衆、政府、権力者、ファンの心。つまりロックバンドとは「何かを揺さぶる音楽集団」のことということもできます。
今回のTakaの行動は多くのものを揺さぶりました。
- ロックバンドはアワードを受賞するのが当たり前という常識
- 授賞式では優等生のように振る舞うべきという常識
- 常識に囚われた視聴者・ファンの心
もしかしたら「そんな彼らこそが真のロックバンドである」ということができるのかもしれません。「ファンを感動させる」だけがロックバンドの役割ではない。「価値観や体制」を揺らすのもロックバンドの役割。
Takaは《自分の「受賞はしたくない」という価値観》で《僕たちの「受賞はするもの」という価値観》を揺らしました。そう考えるとTakaの行動こそがロックそのものなのかもしれません。
サングラスをかけてガムを噛んでた件
授賞式でTakaはサングラスをかけてガムを噛んでいました。他のアーティストは礼節と秩序を重んじてスピーチしていたため、Takaの態度に批判的な意見が集まるのもわかります。
しかし、もし僕がTakaの立場だったら、サングラスかけてガムくらい噛んでないと「授賞式当日の辞退」なんて挑戦的なことできないです。ちょっと不良を演じないとロックできない場面もありますよね。
誤解しないでほしいこと
最後に誤解しないでほしい点があります。それは僕が「賞を辞退することが正しい」とは考えていないということです。「賞を辞退しないロックバンドはかっこ悪い」とも感じていません。Takaもそう思ってはいないでしょう。
ワンオクが、そしてTakaが 僕らの価値観に一石を投じたことこそがロックであるという読み取り方もできる。それが僕の感想です。
あと僕はTwitterでも発信活動をしています。ワンオクの楽曲やMV、ライブ映像などの考察やに関するツイートもたくさんしているので、ぜひフォローおねがいします。
ロックなワンオクが受賞することになんか違和感あって、、、
でも、辞退すること、ガム噛んでることも、違和感あって、、、
でも、これ読んで、スッキリしました。takaは確信犯ですよね。世間や私たちに揺さぶりかけてんのよね、わかってて。ちいさいこと、グダグダ言うんじゃねえよ。私も自分自身にそう言ってやりたい、笑。あ~、やっぱサイコーだわー。解説、ありがとうございます(^o^)/
コメントありがとうございます。僕も違和感があって色々考えた結果、この記事が完成しました。お役に立ててよかったです。