みなさんこんにちは、ハル次郎です。この記事では SEKAI NO OWARI のロボットが登場する曲を紹介します。そしてセカオワの歌詞で「“ロボット”は何を意味するのか?」という問いに対して、僕なりの考察を述べます。
1. 炎と森のカーニバル
セカオワ8枚目のシングルに収録されている表題曲。曲の舞台はミイラ男やシンデレラなどがいる架空のパーティー「炎と森のカーニバル」です。そのパーティーに参加する主人公とその恋人について歌われています。
ロボットはこのパーティーの会場 “スターランド” にあるBARにいます。主人公が “月のカクテル” を買いにBARに向かいますが、そこにいたロボットに見とれてしまいます。それを見て怒った恋人と主人公がキスをするという歌詞です。
2. 不死鳥
この曲はYouTubeで無料配信されていません(2021年8月25日現在)。各種ストリーミングサービス、もしくはCDから聴けます。無料試聴はこちらから。
セカオワ3枚目のシングル「INORI」の収録曲。主人公と最新型ロボットの恋について歌われています。主人公の恋人であるロボットは人間そっくりに作られています。しかし人間である主人公とひとつだけ大きな違いがあります。それはロボットが “不死身” であるという点です。
主人公が亡くなった後、恋人のロボットは永遠に生き続けます。天国でふたりが再会できることはありません。そのためいつかは死が訪れる主人公は「永遠をください」、不死身のロボットは「命が限りあるものになりたい」と願います。
3. Error
この曲はYouTubeで無料配信されていません(2021年8月25日現在)。各種ストリーミングサービス、もしくはCDから聴けます。無料試聴はこちらから。
セカオワ12枚目のシングル「Hey Ho」のカップリングソング。人を傷つける軍事用ロボットが、人間の女性に一目惚れする曲です。ふたりが一緒に時間を過ごし、ロボットに初めて守りたいと思う人ができるまでの過程が歌われています。
4. Missing
この曲はYouTubeで無料配信されていません(2021年8月25日現在)。各種ストリーミングサービス、もしくはCDから聴けます。無料試聴はこちらから。
セカオワ5枚目のアルバム「Lip」の収録曲。主人公が自分の前からいなくなった”君”を探しに行く旅について歌われています。この曲で主人公はリアルとアンリアルの国境を渡り、幻想的な世界を旅します。その旅の情景として喋る木や緑の猿、泣くロボットが登場します。
“ロボット”は何を意味するのか?
では SEKAI NO OWARI の曲に登場する“ロボット” は何を意味するのでしょうか?ここからは僕の考察ですが、2つの意味があると思います。
1つ目は単純に、ファンタジック&SFチックな世界観を作るための演出。歌詞に意思を持つロボットが登場すると、私たちが生きるのとは異なる空想の世界だと分かります。幻想的な世界観を大切にしてきたセカオワだからこその言葉選びですね。
2つ目は人間が持つ特定の一面だけをキャラ化できるため。「Error」を例にあげます。人間は複数の考え方・感情が重なり合い、それによって行動する生き物です。その結果、他人を傷つけてしまう一面もあれば、優しくできるという一面もあるでしょう。
しかしロボットだと事前に入力されたプログラムに従うだけので、人を傷つけるという一面だけを持つキャラクターにできます。そのような登場人物だからこそ、プログラムを乗り越えて人を守ろうとする奇跡が起きたときに感動が生まれるのです。
おまけ:スターライトパレードのMVにもロボットが登場
曲の歌詞ではありませんが「スターライトパレード」のミュージックビデオにもロボットが登場します。2分55秒あたり。
このロボットの名前は「OMC-1」で、OMCは見た目が似ている”お餅” に由来します。セカオワの武道館公演やZeep Tourなどでは実際にステージに登場しました。