SEKAI NO OWARI は2014年に「スノーマジックファンタジー」をリリースしました。この曲は歌詞がストーリー調なのが特徴です。
この曲の主人公は雪山で妖精と出会います。彼女との会話や交流を通じて主人公は彼女に恋心を抱きます。しかしこの主人公には衝撃の結末が訪れます。
やがて僕は眠くなってきた
君と一緒にいるという事は
やはりこういう事だったんだろう
でも良いんだ
君に出逢えて初めて誰かを愛せたんだ
これが僕のハッピーエンド
SEKAI NO OWARI「スノーマジックファンタジー」(作詞:Fukase)
どうやら妖精と多くの時間を過ごした人間は死んでしまうようです。 主人公は亡くなったのです。
この歌詞には注目すべき点があります。それは主人公が「やはりこういう事だったんだろう」と自分が死ぬことを知っていたところです(上記引用で太字)。
主人公はなぜ自分の死を自覚していたのでしょうか?ハル次郎はその答えをBメロの歌詞に見つけました。
1番Bメロ
まずは1番のBメロを見てみましょう。 ここでは妖精が主人公に話した内容がそのまま歌詞になっています。
ねぇ 私は夏を見たことがないの
燃えるようなあの夏を
それを見るのが私の夢なの
でも良いの
この世界は知らないほうが
ロマンチックな事もたくさんあるのでしょう?
SEKAI NO OWARI「スノーマジックファンタジー」(作詞:Fukase)
ここで妖精は《本物の夏を知らない方が自分にとって理想の夏を想像できるのでロマンチックだ》と言っています。
これは主人公が「死ぬ」という真実(=本物の夏)を知らないほうが、何も気にせずふたりで愛し合える(=理想の夏)のでは?と妖精が比喩的に言っているとハル次郎は考えました。
2番Bメロ
続いて2番のBメロを見てみます。 ここでも妖精が主人公に話した内容がそのまま歌詞になっています。
ねぇ 命はいずれ終わるものよ
貴方と私は終わりがくるの
なのになんで出逢ってしまったの?
貴方は「幸せ」と同時に「悲しみ」も運んできたわ
皮肉なものね
SEKAI NO OWARI「スノーマジックファンタジー」(作詞:Fukase)
ここでは「恋人ができると失う恐怖が生まれる」ことを歌っています。しかしこれは「死」をほのめかすようなことを主人公に言っているとも読み取れます。
妖精の話から自分の死を知った主人公
これらの妖精の発言を聞いた主人公は自分が死んでしまうことを薄々感じていたのでしょう。 妖精も「貴方は私と一緒にいたら死んじゃうけどそれでもいいの?」と案にメッセージを送っていたのかもしれません。それでも主人公は自分が初めて愛した女性(妖精)のそばにいようと決意していたのでしょう。切ないですね…。
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