SEKAI NO OWARI が2019年に行った全国ツアー「The Colors」では最後に “WHAT A BEAUTIFUL WORLD” というメッセージが放たれた。この演出の意図を考察する。
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このツアーでは最後、ボーカルのFukaseが手元のパソコンに打ち込んだ “WHAT A BEAUTIFUL WORLD” というメッセージがモニターに表示される演出があった。(画像上)
この文を直訳すると 「なんて美しい世界だろう」 という意味になる。
セカオワはなぜこのようなメッセージを放ったのだろうか?
真相は分からないがハル次郎は「このモニターに他には何が映されていたか」を見ればその答えに近づくと考えた。
言うまでもないが彼らのライブの醍醐味はその巨大で幻想的なライブセットにある。
彼らはステージ上に巨大樹や洋館、ネオン街をつくり出してきた。
しかしこのツアー「The Colors」では違った。
ステージは基本的にモニターで構成されており、巨大なセットはそこになかった。
幻想的で独自の世界観を創り上げてきたセカオワがこのライブではそれを見せなかったのだ。
その代わりにステージ上のモニターに映されたのは私達が生きる「現代社会」の様子だった。
彼らが創り上げたファンタジーに満ちた世界ではなく、あえて僕たちが生きる世界の映像を観客に見せたのだ。
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そして最後にそのモニターに映されたのが 「なんて美しい世界だろう」 という意味の英文。
ニュースなどでネガティブに捉えられることが多いこの世界を「美しい」と言い切った。
自分たちの創った世界を見せることよりも、セカオワの楽曲を通じてこの現代社会をポジティブなものに「再定義」することを優先したのが今回のライブだったのだ。
彼らは「この世界は美しいから大丈夫、悲観することはない」と僕たちの背中を押してくれているのかもしれない。
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