
みなさんこんにちは、ハル次郎です。
先日、スペシャアワード2020 で「ARTIST OF THE YEAR」を辞退した ONE OK ROCK の行動に賛否両論の声が上がっています。
また授賞式の場でガムを噛んでいたボーカル・Takaには否定的な意見が集まっています。
彼らの行動は単に無責任で軽率なものだったのでしょうか?
僕は「これらの行動は筋が通ってる」と考えました。
本記事では僕がそう思った理由について述べていきます。
何が批判されているのか?
『SPACE SHOWER TV 30TH ANNIVERSARY SPACE SHOWER MUSIC AWARDS 2020』に出演した ONE OK ROCK 。
そこで彼らは 年間最優秀アーティストに贈られる「ARTIST OF THE YEAR」に輝きました。
しかし授賞式のステージでボーカル・Taka は以下のように話しました。
こんな素晴らしい賞をいただけて、本当に光栄に思います
ただ僕らは、いろんな賞をもらっても、どんなところでライブをしても、ただのロックバンドに過ぎない。
もちろんこれはうれしいですけど、特別な日というか、こういう状態の中でのアワードです。
僕らがここに来た意味も含めてメンバーとも考えた。
僕らがここに立てたのは、ファンのおかげ。
僕らはこの賞を辞退させていただいて、僕らのファンにあげたい。
(中略)
これからもロックと音楽を愛し続けるみなさんが、素晴らしい世の中でしっかりと自分の人生を歩めるよう、僕らも頑張っていきます。
AGARA『ワンオク、スペシャ年間最優秀アーティスト受賞も「辞退してファンにあげたい」 』より
Takaは「ARTIST OF THE YEAR」の辞退を発表し、自分たちのファンにこの賞を贈りたいと述べました。
その後、持参のペンでトロフィーにある「ONE OK ROCK」の文字を消し、「ファンへ」と書き込みました。
しかしこの行動には否定的な意見が多くありました。
またTakaがカムを噛みながらスピーチしたことにも否定的な意見が多く集まりました。
Takaの行動は「筋が通っている」と僕が思った理由
否定的に捉えられるTakaの行動ですが、僕は「一貫して筋が通っている」と思いました。
その理由は「ロックをしていたから」です。
まずワンオクが賞を辞退した理由をスピーチから探してみましょう。
スピーチから明確な辞退理由を読み取ることはできませんが、1つ挙げるとしたらここですね↓
ただ僕らは、いろんな賞をもらっても、どんなところでライブをしても、ただのロックバンドに過ぎない。
辞退の理由は「ロックバンドであるから」と読み取れます。
ではそもそも「ロック(Rock)」とはどのような意味でしょうか?
Rock は「揺さぶる、(感情的に)強く動かす」と訳すことができます。
ロックが生まれてから約80年。
長年 ロックバンドは音楽や言葉で様々なものを揺さぶってきました。
政府や権力者、社会、群衆、ファンの心。
つまりロックバンドとは「何かを揺さぶる音楽集団」のことということもできます。
今回のTakaの行動は多くのものを揺さぶりました。
「ロックバンドはアワードを受賞するのが当たり前という常識」
「授賞式では優等生のように振る舞うべきという常識」
「常識に囚われた視聴者・ファンの心」
もしかしたら「そんな彼らこそが真のロックバンドである」ということができるのかもしれません。
「ファンを感動させる」だけがロックバンドの役割ではない。
「価値観や体制」を揺らすのもロックバンドの役割。
Takaは《自分の「受賞はしたくない」という価値観》で《僕たちの「受賞はするもの」という価値観》を揺らしました。
そう考えるとTakaの行動こそがロックそのものなのかもしれません。
最後に誤解しないでほしい点があります。
それは僕が「賞を辞退することが正しい」とは思っていないということです。
「賞を辞退しないロックバンドはかっこ悪い」とも思っていません。
ワンオクが、そしてTakaが 僕らの価値観に一石を投じたことこそがロックであるという読み取り方もできる。
それが僕の感じたことです。
ちなみにガムを噛んでいたことに関しては以下のようなツイートをしました。
Twitter では毎日、ワンオクに関するツイートをしているのでぜひフォローしてください。よろしくおねがいします。
ロックなワンオクが受賞することになんか違和感あって、、、
でも、辞退すること、ガム噛んでることも、違和感あって、、、
でも、これ読んで、スッキリしました。takaは確信犯ですよね。世間や私たちに揺さぶりかけてんのよね、わかってて。ちいさいこと、グダグダ言うんじゃねえよ。私も自分自身にそう言ってやりたい、笑。あ~、やっぱサイコーだわー。解説、ありがとうございます(^o^)/
コメントありがとうございます。僕も違和感があって色々考えた結果、この記事が完成しました。お役に立ててよかったです。